調布飛行場の周りには「掩体壕（えんたいごう）」という、戦争の史跡が４つほどあります。掩体壕というのは戦時中に空襲から戦闘機を守るために作られた防空壕です。
- 白糸台掩体壕
- 朝日町掩体壕
- 大沢１号
- 大沢２号
① 白糸台掩体壕
白糸台掩体壕は京王線武蔵野台駅から徒歩８分、白糸台駅から徒歩５分ほどの住宅地の中にあります。住宅地の中にあるので「なんだこれ？」と思ったり、公園の遊具にも見えるんじゃないかなと思います。
府中市の指定文化財ということで、ちゃんと説明看板もありますね。
戦時中に 三式戦闘機「飛燕」という陸軍の戦闘機を格納していたようです。
他の掩体壕と比べると、仕切りがフェンス１枚なので、隙間から中の様子がよく見えます。というか壕に触ることもできます。市のホームページによると毎年11月3日に内部を公開しているらしいです。
近くに「平和の木」が植樹されています。広島市から譲り受けた被爆二世のアオギリ だそうです。
参考：(府中市ホームページ)
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/smph/bunka/ibento/bunka/ShiraitodaiEntaigoExhibition.html
朝日町掩体壕
朝日町掩体壕は、探すのに少し時間がかかりました。これです・・・。住宅地の中にあるというよりも、家と家の間に挟まれている掩体壕です。どうみても私有地の中にあるので、これ以上近づいて見学することはできません。
大沢１号
大沢１号は調布市になります。調布飛行場の東側にある大きな公園(武蔵野公園)の中にあるので、より展示物としての史跡であることを感じます。掩体壕の中に戦闘機があるように見える絵が描かれています。
こちらは「飛燕ー型丁」という戦闘機が紹介されていますね。
格納された飛燕の再現模型(1/10)が展示されています。こう見るとサイズ感的にだいぶギリギリで余裕なく格納されていたんだなぁと感じますね。
大沢２号
大沢２号は大沢１号から北方向に歩いて２分のところにあります。
フェンス２枚に仕切られているため、他の掩体壕よりも「遠い」感じがしますね。壁面を作って絵を描いている大沢１号に対して、こちらはより原型そのままに近いのかなといったところです。
看板によると「高射砲台座」などの他の戦争遺跡も近くにあるようなので、今度行ってみましょうかな。